お酢・マヨネーズ・ドレッシング類の製造販売

ブランドストーリー

苺のない、甘いだけのショートケーキ。
どの店も同じ味がする飲食店。
苦労せずに成功する、物語の主人公。

なんだかどれも、味気ない。

酸味があるから、甘さが引き立つように、
酸いも甘いもあるからこそ、
人生やものごとの面白みは増していく。

私たちが100年にわたって
こだわり続けてきたお酢や調味料づくり。
その裏側には、豊かな味覚を育みたいという
想いがあります。

さまざまな味や香りを感じられる力は
体にとって必要なもの、
危険なものを教えてくれるだけでなく、
新しいものを食べたいという好奇心へと
つながります。
家族や友人との食事が、
より待ち遠しいものになるはずです。

わくわくするような新しい食体験を届け、
くらしの中にある食の世界を広げること。
伝統的な和食の担い手たちとともに、
この国ならではの食文化を
温故知新していくこと。

毎日の食から、人生の味わいを深めていく。
それが私市醸造の使命です。

私たちの製品を手にとってくださる、
すべての人の人生が、
もっと、味わい深くなりますように。

キサイチを知る

Mission ―私たちの使命―

食の世界を広げ、
人生の味わいを深める。

当社は、大正11年創業の食酢醸造の会社です

酢は寿司には欠かせない食材の1つで、特に鮮魚を使った江戸前の酢は飯も魚も旨く食べられる適度な酸味の度合いが難しく、ネタや米の状態に合わせた酢の調合は鮨職人の技が光る重要な仕事です。関西の鮨酢が淡麗な米酢を主体としているのに対し、当社は江戸前鮨用の赤酢(酒粕乃酢)の醸造に力を注いで来ました。顧客の大半は寿司店になります。プロの職人からもお墨付きを頂いた私市のお酢を健康志向が高まる現代だからこそ、一人でも多くのお客様にご愛用頂けるよう努めて参ります。

ドイツ生まれの製法から生まれる爽やかな風味。タンク仕込み“通気発酵法”

通気発酵法はドイツのフリングスという会社が開発した発酵システムで、タンク内の下部にあるタービンを高速で回転させ、ビールのような細かい泡を発生させながら空気を供給することで、液体中でも酢酸菌が増殖できるようにしたシステムです。また、醸造用アルコールを主原料にし、使用している酢酸菌もドイツで分離された高酸度耐性のある特殊な酢酸菌で、液体中で空気に接触することによって、静置法に比べて格段の発酵効率が出るので、24時間で中の原液が酢になります。また出来上がる酢の酸度も15%以上もあり、主にこのまま水産加工用やマヨネーズ等の加工品等に使用されたり、ブレンド用のベースとして使用されます。その他純米酢、純リンゴ酢、ワインビネガーなどを生産しています。

こだわりの原料

当社の主原料の酒粕は端麗辛口で有名な越後の大手酒造メーカーの吟醸酒粕を用い、自社工場内で三年間以上熟成させたものを原料としております。その他の原料も、商品ひとつひとつの持ち味を活かす原材料を厳選し、国内産にこだわっております。

代々受け継がれてきた伝統

私たちは大正11年の創業以来、食酢醸造の技術を進化させながら引き継いできました。商品開発では、常に新しい試みをしている一方で伝統的な手法にもこだわり、伝統と味を継承しています。これから未来へも、みなさまに美味しい酢を通して、幸せな笑顔をお届けしたいと思っております。

沿 革

年次 経歴
1922年(大正11年 )10月 食酢製造販売私市商店を東京に創立。
1946年(昭和21年) 9月 現地に移転。
1955年(昭和30年) 千葉県長生郡の明治創業「鵜沢商店」より醸造酢原液供給を受ける。
1960年(昭和35年) 静置発酵工場(杉樽の大桶)を新設。
1962年(昭和37年)1月 資本金100万円で株式に改組、私市醸造株式会社に改称。
1968年(昭和43年) 以後数回にわたり増資を行い現在に至る。
1968・70・75・76年
(昭和43・45・50・51年)
西ドイツ(現ドイツ)フリングス社、アメリカヨーマンズ社技術の食酢発酵プラント4基を導入。
1970年(昭和45年) 酢もろみ製造免許を受ける。
1980年(昭和55年) 農林水産省よりJAS認定工場に指定される。
1985年(昭和60年)8月 多摩営業所開設。
1999年(平成11年)7月 資本金を3,000万円に増資。
2003年(平成15年)6月 私市冨士弥が代表取締役会長に、私市一康が代表取締役社長に就任。
2005年(平成17年)8月 静置発酵棟及びドレッシング工場を新築。
2011年(平成23年)2月 ISO 9001取得。
2016年(平成28年)4月 ISO 22000:2005取得。
ISO 9001:2008返上。
2021年(令和3年) ロゴのリニューアル